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【他人の加齢臭を感じ安心?した自分】

満員電車の中で、異様なまでにキツイ臭いに悩まされながら

毎朝電車での通勤は文字通り通勤ラッシュ。とにかく人がすし詰めのような状態になっているものの、誰のせいでもないので何も言えません。電車の始発駅であれば必ず座れるものの、そうではないのでいつも電車に乗る際には扉に強引に入るかのような状況。そのため、周囲の状況によってはいろいろなことを考えなければなりません。女性が多ければ痴漢に間違われないよう、なるべく両手でつり革を持つよう心掛けたり。
そんなある日のこと、ギリギリ電車に飛び乗ると周囲はおじさんたちばかりでした。こういったケースはそこまで珍しくないのですが、その日はいろいろな意味で強烈でした。というのもおじさんたちから強烈な加齢臭を感じたのです。鼻をつんざくあの匂い。しかも一人じゃないんです。少なく見積もっても3人からは発せられていました。しかも運が悪いことに、その電車は快速。次の停車駅まではおよそ10分くらい扉が開かない密閉状態です。かなり強烈な匂いで、正直クラクラしました。

他人の加齢臭を感じるということは、自分自身は加齢臭ではないということ。

匂いに関しては不可抗力なので多少の匂いであれこれ言うのはナンセンスだとは思っていましたけど、ここまで強烈な加齢臭は社会人になってから記憶にないんじゃないかなと思う程。動けない状態で匂いでも攻められる…。思い出すだけでも拷問でしたが、その時嬉しさのようなものを感じたのです。なぜなら、他人の加齢臭を感じるということは、自分自身は加齢臭ではないということ。加齢臭に慣れていないからこそ「異臭」のように感じてしまうのであって、自分からも加齢臭を発していたら加齢臭を感じていないんです。

実はその時まで少し悩んでいたのです。自分もそろそろ中年が見えてきた頃だったのと、加齢臭を感じるケースが少なくなっていたのでもしかしたら自分も加齢臭を発しているんじゃないかと。不安に感じて以来、ボディソープや洗顔なども「加齢臭対策」という文字が含まれているものを購入するようにしていました。自分の知らない所で周囲に対して鼻をもぎ取るんじゃないかと思うようなあの匂いを発して迷惑をかけているなんて自分が許せません。
ですが満員電車で加齢臭に囲まれ、キツイなと思うとともに、「自分は加齢臭ではないんだ」という自信を持つことも出来ましたので、途中からは辛い匂いではあったものの、精神的にはどこか楽になりました。もしもですが、あの時強烈な加齢臭を感じていなかったら未だに「自分から加齢臭が出ているのではないか」という恐怖と戦っていたと思います。

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